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楠温泉は、昔は楠湯と言われ、共同湯としての歴史は別府で一番古い。1865(慶応元)年1月、井上門多(もんた)(馨)が若松屋(松尾彦七経営)に逗留し、楠湯に浸かって、傷を癒したという記録が残されている。さらに、伝説によれば、1272(文永9)年には大友頼泰(大友氏3代目)が入湯し、続いて、元寇、つまり1274(文永11)年と81(弘安4)年の二度にわたる元軍の襲来の際に、傷ついた兵士が入湯して傷を癒したと言われている。明治初期には別府港の築港もあって、楠温泉界隈は旅籠や木賃宿が発達した。しかし明治末期以降には、その地位を竹瓦温泉や不老泉などに奪われてしまった。2005(平成17)年にビルの老朽化とによって、ビルが取り壊され、閉鎖された。写真は楠温泉が入っていたビル。現在は取り壊されて、2011年3月、ポケットパークとなった。
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