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別府・大分バリアフリーツアーセンター
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日本バリアフリー観光推進機構全国フォーラム 総評

令和6年7月5日(金)
 
「ユニバーサルツーリズム推進フォーラム in 京都」に参加してきました。
京都府の京都バリアフリーツアーセンター・NPO法人日本バリアフリー観光推進機構・近畿運輸局・京都府・京都府観光連盟・京都府観光業協同組合・京都府旅行業協会・京都府・京都市観光協会・京都商工会議所、これだけだけ多くの団体がが一致団結して開催されるフォーラムに始まる前からワクワクしました。
 
◎日本バリアフリー観光推進機構 理事長 中村元氏
・ユニバーサルツーリズムの必要性について。伊勢神宮付近の飲食店では、バイトの方であっても椅子を動かしてくれた手を貸してくれたりと…当たり前に動いてくれる環境になっている事例等をお聞きしました。
◎株式会社なにわ旅館 代表取締役社長 勝谷有史氏
・全盲のお客様から「エレベーターに音声ガイドがないので、何階なのかわかりませんでした。」という話があり、視覚、聴覚、触覚のほかに「階(フロア)が判別できる方法はないだろうか」と考え、各階の香りをアロマで変え「嗅覚」でフロアを判別できるよう「香りのアテンド」を実施した。
・フードバリアフリーの取組。アレルギー食・きざみ食は当たり前、ペースト食まで対応。聞取りにて厳しいアレルギーの場合は、近くの専門家よりケータリングして食事をお届けしている。その他にも宗教に関わる食事・ベジタリアン・ヴィーガンへの対応等も行っている。
※例:台湾の方の14%がヴィーガンと言われている。
・最近では、コンセント付きの着替え台(誰でもシート)を設置した。
・近年の客室料金は31,460円で、客室稼働率が91%となった。
◎綿善旅館おかみ 小野雅代氏
190年以上続く旅館、現在の建物も古いが「心のバリアフリー」認定を取り、できることからコツコツと講演のタイトル通り、他のホテルで、男性トイレで、紙おむつをしているのが恥ずかしいからとゴミ箱が無くて窓から紙おむつを捨てたニュースを聞いてすぐに男性トイレにもサニタリーBOXを置かれて、アンテナを張っていることに感心しました。
◎株式会社サポートどれみ
 バリアフリーツーリズム京都 代表取締役 中村 敦美 氏
・もともとは家事代行業やB型就労等の事業所から始まり、ツアーセンターを立ち上げ、その後、旅行業を取得し現在に至っているとの事。・京都の観光地がバリアフリー対応であるとの事例発表。紹介された観光地は「二条城、永観堂、伏見稲荷、清水寺」であった。
・近年の取組として、バリアフリーカフェ「SPRING」をオープン。車椅子ユーザーは勿論のこと、一般の方も車椅子を使って食事等を行ってもらい、食事をしながら車椅子体験が出来る。食事は一般のメニューからヴィーガンの方向けメニューや嚥下食対応も行っている。(要事前予約)
・カフェの活動を行った事により、様々な方々と繋がりを持てた。
以下、紹介内容。
①嚥下対応の「やわらか羊羹」の販売。
②岐阜県・カムカムスワロー「やわらかい旅行社」
※大学教授・医師・飲食業等が連携し、嚥下食の研究や調理を行いツアー等の実施を行っている。
③日本料理アカデミーとの連携等
別府市ではコロナ以降、ビュフェ等での食事提供が増え、ペースト食や刻み食の提供先が減った事を伝えたところ、広島のホテルにて月に1度、ノーアレルギービュフェを提供している所があり、アレルギーで食べ物に制限がある子供が遠慮することなく食事が出来ているとの事であった。
 
医療機関の連携ができていて緊急対応時のことや、栄養士会との連携でアドバイス頂ける環境があることをお聞きしました。
別府市では、ペースト食の提供に不安のある宿泊施設が多いので、この京都での事例を勉強させて頂き「日本一のバリアフリー観光温泉都市・別府市」を目指して、これからも邁進いたします。
 
別府・大分バリアフリーツアーセンター
代表 若杉竜也
   折田聡美